空気層が生み出す抜群の断熱性能!「複層ガラス」

「複層ガラス」というガラスをご存知でしょうか?

窓に使用される板ガラスというと、一般的には1枚のガラスがサッシに組まれたものをイメージされるかと思いますが、複数枚の板ガラスを重ねて間に中間層を持たせた「複層ガラス」というものがあります。
複層ガラスの大きな特徴としては、断熱性の高さがあります。

よく北国の家屋では断熱性を高めるために二重サッシが用いられているのを目にしますよね。複層ガラスも構造としては全く同じで、ガラスとガラスの間に中間層を作ることで断熱性を高めているわけです。
通常のサッシでも複層ガラスに交換できるものもあります。
わざわざ窓枠を二重サッシにリフォームしなくても、同様の効果が得られるというのはありがたいですよね。

中間層は密閉されており、その厚さが増すほど断熱性能が高くなると言われています。
中間層の中身は製品によって異なりますが、空気、アルゴンガス、真空の順に断熱性が高くなります。
(現在、真空の複層ガラスは日本板硝子社の「スペーシア」という商品のみです。)

また、複層ガラスには様々な種類があり、複数のガラスを1ユニットで構成することで遮熱、防音、防犯、防火、UVカットなど、用途に合わせた機能や効果を持ったガラスを作ることができます。

現在多くの先進国では建造物の断熱化基準が法的に定められているため、欧米ではかなり普及しています。
複層ガラスは実は、世界的にはエコなガラスとして非常にポピュラーな存在なんです。
日本でももっと複層ガラスが普及して、エコで快適な空間が増えるといいですね!

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